本来的な言い方をすれば、ツイードとはスコッチ(スコッチツイード)の総称です。
もともとはスコットランド地方において自家で紡いだ糸で製織したホームスパンのことだけを
ツイードと言っていたのですが、時代と共に量産の必要に迫られ、
現代では糸づくりもさることながら、手織りに限らず機械で織られたものであっても、
スコッチ風紡毛生地全体を”ツイード”と称するようになってます。
ツイードは日本の紬(つむぎ)同様に、織られた地方による特徴と名称がついていて、
つくられた地方、原料によるポピュラーな名称としては、
ハリス・ツイード
ドニゴール・ツイード
シェトランド・ツイード
などがあります。
ツイードの起こりとしては、二つの説があります。
一つはツイード川流域で生産されていたからという説。
もう一つは19世紀半ばにロンドンの商社に委託販売をする事になったときに、
伝票にツイルTwill(ツイル)と書くところを、書記のくせで
ツイードTweedと読めるような字で書いたことからツイードと呼ぶようになったという説。
今時期に丁度いいツイードのお話でした。
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