~クリース(Crease)~
ズボン前後中央に付けられた折り目のこと。
今ではズボンのクリース(折り目)、特にスーツのズボンの折り目は身だしなみの一つとされていますが19世紀中頃までのズボンには折り目というものはありませんでした。1860年、ときの英国皇太子エドワード7世が訪米したときにはいたズボンに、初めて折り目というものが付けられた 。しかし、前後ではなく両脇に平だたみ風に付けられていました。今日のようなフロントクリース(前後中央の折り目)が見られるようになったのは、1890年代になってからであるようです。エドワード7世の長男ジョージ5世をはじめとするり英国陸軍のエリート将校たちの軍服から端を発し、まもなく民間人のあいだでも流行しはじめたとの事です。
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